本イベントでは「みやぎボイス」の関係者皆様の協力を得て、「復興の次の一手を考える」をテーマに、能登の大切な価値や既存ストックの活用、被災地での課題について多面的に議論しました。

■イベント名
第2回のとボイス
「復興の次の一手を考える」
■日時
2025年7月27日(日)13:30 ~ 19:00
■会場
21世紀美術館シアター21
■参加
会場参加 90名
オンライン参加 23名
計113名
■当日の動画
※動画および人物や資料の無断転用はご遠慮ください。
■主催
のとボイス連絡協議会
・能登復興建築人会議
・認定NPO法人 趣都金澤
・みやぎボイス連絡協議会
■プログラム ※敬称略
進行 内田奈芳美(埼玉大学・認定NPO法人趣都金澤)
・開会のあいさつ
水野 一郎 (一般社団法人 能登復興建築人会議 会長)
テーブル①計画から実現へ、次のステップへつなげる
ファシリテーター 手島 浩之
参加者 浅野大介、姥浦道生、中村文彦、野崎隆一、安江雪菜
テーブル②地域経済の循環、関係人口をむすびつける
ファシリテーター 佐無田 光
参加者 豊島祐樹、並木将仁、林俊伍、山本 亮
テーブル③建物をどう残せるか、その具体的な方法論
ファシリテーター 竹内 申一
参加者 岡 佑亮、菊池雅彦、桐明祐治、三谷浩二郎、由田徹
被災家屋調査報告 池田暉直(東北大学助手)
■内容と主な論点
復興に向けた地域の現状と課題
・行政計画と住民の意思決定に時間差が生じている
・移動手段、生活動線、住宅再建など生活基盤の課題が複合化
・外部購入者の増加や世代交代により、地域構造が変化している
住宅・空き家・暮らしの再建
・空き家は文化的背景や相続問題により流通が難しい
・仮設住宅の今後、災害公営住宅の立地など生活再建の選択肢が多様化
・家族内での再建判断が揃わず、意思決定の支援が必要
交通・福祉・地域のつながり
・生活圏と行政区域が一致せず、移動の困難さが復興に影響
・鈴バスの成功を背景に、広域的な移動支援の必要性が浮上
・地域間の連携不足が暮らしの再建を妨げている
外部協働と地域の学び
・外部人材や関係人口との協働が広がり始めている
・「学びの場」「話し合いの場」をつくる動きが住民の判断を支える
・地域の価値や未来像を再定義する機会になっている
■成果・今後に向けた動き
・復興に向けた幅広い論点(住宅、交通、空き家、地域文化等)が共有され、共通理解が深まった
・行政・専門家・住民が横断的に語り合う場として機能し、立場を超えて課題を整理するきっかけとなった
・今後は、空き家流通、生活交通、仮設の転用など、具体的な仕組みづくりに議論が進む見通し
・小さくても実行可能な成功例を地域に生み、復興の流れを住民とともに可視化していく必要がある



