本イベントでは、解体を控えた家屋をいかに守り、資源として活用するかをテーマに、立場を超えた協議の場を設けます。後世に価値ある復興を実現するための突破口を、地域とともに模索することをめざします。今回はその初回として、行政や自治体関係者をはじめ、建築、まちづくり、産業振興、学術など多様な分野から多角的な視点から議論を深めました。
(敬称略)
・開会のあいさつ 水野 一郎
・趣旨紹介 浦 淳
・参加者による情報提供
能登復興建築人会議 浦 淳
石川県副知事 浅野 大介
国土交通省 国土技術政策総合研究所 内海 康也
居住支援全国ネットワーク 理事・事務局長 立岡 学
・ラウンド1「なぜ残すのかを考える」
ファシリテーター 菅野 拓、手島 浩之
浅野 大介、浦 淳、内海 康也、神谷 秀美、小津 誠一、水野 一郎、
安江 雪菜、横田 博之
・ラウンド2:「いかに残すのかを考える」
ファシリテーター 内田 奈芳美、手島 浩之
浅野 大介、姥浦 道生、小野田 泰明、櫻本 稔、佐々木 晶二、竹内 申一、
森 進之介、吉村 寿博、渡邊 享子
・まとめ 菅野 拓
■被災地の現状と課題
・被災者が住居を再建する際に選択肢が限られている
・古い建物を修繕して住む選択肢が十分に提示されていない
・公費解体の流れが強く、解体が進む一方で、修理に向けた支援が乏しい
■なぜ建物を残すべきか
・地域の文化的価値や景観を維持する必要性
・移住者や観光客を引きつける魅力を保持するため
・修繕コストが新築よりも安く済む場合が多い
・解体や新築が環境面で持続不可能な側面がある
■残すための具体的な方法
・モデルケースを作成し、修繕の成功事例を広める
・専門家による個別相談会の充実
・公共政策の転換(修繕支援金の増額や手続きの簡素化)
・不動産業者や建築士との連携強化
■地域の価値と未来
・地元住民に建物や地域の価値を再認識してもらう取り組み
・「関係人口」を増やす戦略として、地域外からの移住者を積極的に受け入れる
・持続可能な観光モデルや地域活性化プロジェクトの実施
■直面する具体的な課題
・修繕可能な建物を判断できるデータが不足している
・専門職(建築士や職人)が不足し、修繕が進まない
・地域住民の高齢化と、住居の持続的な管理が難しい現状
①情報の整理・提供
修繕方法や支援策をわかりやすく伝えるパンフレットや説明会の開催
②財政的な支援
修繕に特化した新たな補助金制度の創設
③社会的な啓発
地域の文化的価値を広める活動
④民間連携
民間企業や専門家と協力し、住宅の活用を進める
開催概要
■イベント名
第0回のとボイス「いかに残し、いかに使うか」
■主催
のとボイス連絡協議会
<構成団体>
・能登復興建築人会議
・認定NPO法人 趣都金澤
・みやぎボイス連絡協議会
■日時
2024年12月1日 (日)12:45~17:40(予定)
■会場
ITビジネスプラザ武蔵(石川県金沢市武蔵町14−31)
■参加者
会場 50名
オンライン 35名
登壇・有識者 23名
当日の動画
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